【すくわくプログラム実施レポート】
先生たちが広げてくれたkashiko™の世界
東京都の「とうきょうすくわくプログラム」として導入いただいているkashiko™メソッド × 色の探究あそび。
第1回目の訪問から、園の中では先生たちの工夫によって“色の学び”がさらに広がっていました。
今回は、先生たちが実際にどのように保育に取り入れてくれているのかをご紹介します。
🌈 三原色の制作が…廊下いっぱいの“海の世界”に!
前回つくった「赤・青・黄色の三原色のポンポンアート」。
その画用紙をお魚の形に切り取り、水色の海の台紙に貼って廊下へ展示してくれていました。

さらに、園で育てていたお野菜を使ったスタンプも添えられ、
お魚のまわりには 野菜スタンプで押した泡や水のゆらぎ が広がっています。
廊下を通る子どもたちは、
「これわたしの魚!」「この泡、ピーマンで押したんだよ!」
と嬉しそうに話してくれ、活動が“作品の世界”として園全体に広がっていました。
“一度きり”の体験では終わらせず、保育に続く“つながり”をつくってくださった先生たちの工夫。
そのおかげで、子どもたちの表現意欲もさらに豊かになっていました。
🎨 他の制作でも、三原色だけでチャレンジ!先生からの嬉しい報告
もうひとつ、先生からこんな嬉しいお話をいただきました。

「絵の具を使う制作でも、全部の色を出さずに三原色だけでやってみました!」
三原色で挑戦したのは、なんと “スイカの絵”。
赤・青・黄色だけでどの色がつくれるか、子どもたちと一緒に考えながら進めたそうです。
「スイカの皮の緑って、どうやって作るんだっけ?」
と試行錯誤しながら色を混ぜ、何度も挑戦する子どもたち。
すると、できあがった色を見て
「見て!深緑ができた!」
と誇らしげな表情を見せてくれました。
今は市販の絵の具でどんな色でも簡単に手に入ります。
でも、あえて三原色だけで取り組むことで、“どうしたら作れるか”を自分で考え、工夫し、試す力が育っていく。
その“つくる過程そのもの”こそが、kashiko™メソッドが大切にしている学びの姿です。
☘️ 日常のあそびが、“探究の時間”に変わっていく
先生たちの工夫によって、日常の中でも探究の芽が広がっていました。

・色カードを持って、お部屋の中の“同じ色”探し
・ブロックや絵本から「これ何色で作れる?」と考える会話
・友達どうしで混色の“予想”をしながら挑戦する姿
こうした日常の遊びが、
子どもたちの観察力・想像力・対話力を自然と育んでいることが伝わってきました。
子どもたちはまるで小さな研究者のように、
日々の生活の中で色の世界を探究しています。
🍹 次回のテーマは「好きな味のジュースを作ろう」
素材が変わると、色はどう変わるのか?
三原色の理解が深まった今だからこそ、次の探究がさらに豊かになります。
子どもたちがどんな“色のジュース”をつくり出すのか──
私たちもとても楽しみです。
✨ こどもも先生も、ともに育ち合うプログラムへ
今回改めて感じたのは、
私たちが訪問した後も、先生たちの工夫によって学びが自然と広がっているということ。
子どもたちはわくわくしながら吸収し、
先生たちは「もっとこうしてみよう」と前向きに保育へ活かしてくれる。
その連鎖が、園全体にあたたかな成長の循環を生み出していました。
すくわくプログラムは、
こどもと先生が共に育ち合う“共育の時間”を大切にしています。
すくわくプログラムは、
色 × 知性 × 感性 をテーマにした乳幼児の探究プログラムです。
日常保育の中で無理なく取り入れられ、こどもの興味や個性を伸ばす内容になっています。
導入をご検討の先生は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
📩 お問い合わせ
一般社団法人 日本こども色彩協会 公式ホームページより
執筆者: すくわく幼児クラス担当
kashiko™︎教室 江戸川区西小岩クラス 佐野えり






