色で気づいた、子どもの力を信じるということ
こんにちは、日本こども色彩協会代表のさいとう美雪です。
子育てでいちばん大切なことって、なんでしょう。
「ちゃんと育てなきゃ」と思うほど、親も子も苦しくなることがあります。
でも、子どもの目に映る世界は、もっと自由でカラフル。
私自身が“色”と出会って気づいた、子育ての原点をお話しします。
🌱自信がなかった私の原体験
私はものごころがついた頃から「特別な才能がない」と感じていました。
進学の時も就職の時も、できる範囲のところでよいと思い、チャレンジすることもありませんでした。
自分の中には光るものがないと信じ込んでいたのです。
そんな私が母になったとき、
「子どもには自分を信じて羽ばたいてほしい」――そう強く思ったのを覚えています。
🤎「子どもの力を信じる」きっかけになった息子とのエピソード
ある日、小さな息子が茶色と黒のクレパスで絵を描いていました。
彼が生まれる前から色の専門家として色彩心理の知識をもっていた私は心の中で、”もう少し明るい色にした方が元気があっていいのに”と思って見ていました。
すると、絵を描き上げた息子は、
「見て!かっこいいでしょう!」と誇らしげに見せてきたのです。
彼のその笑顔を見て、
私はその色に、彼の世界観と感情が詰まっていることに気づきました。
「私が思う“いい色”よりも、彼が感じている“今の色”のほうがずっと真実なんだ」と。
その日から、使った色で彼を分析するのではなく、“彼自身と過程を見守る親”になろうと決めたのです。
🍊 色に救われた、子育ての視点
色彩の知識の押し付けでなく、色を通して「子どもの感情と行動を見つめる」ようになってから、
私の子育ては大きく変わりました。
たとえば、子どもが怒っているときに「なに色の気持ち?」と聞くと、
「オレンジ!すごく嫌な気持ち!」とイライラしながらも言葉にして伝えてくれる。
もっと大きくなり、中学生の時に落ち込んでいるときに「最近はなに色?」と聞くと、
「灰色。大人全部がイヤ。」と心のモヤモヤを表現してくれることもありました。
言葉でうまく表現できない感情も、色を通すと“対話”になる。
随分と色に救われました。
色は、親と子の間に「安全な橋」をかけてくれる存在です。
🌈 色を使えば、子どもの力を信じられる
色を使うと、子どもを“評価”ではなく“理解”の目で見られるようになります。
「なぜこうしたの?」と問い詰めるのではなく、「どんな気持ちでそうしたの?」と尋ねられる。
それだけで、親からの信頼と受け止め
その違いが、子どもの自己肯定感を育てる土台になるのです。
子どもの色を見つめる時間は、
「この子にはこの子のペースと世界がある」と気づかせてくれる時間。
それは、親自身の心をやわらげ、
“信じて待つ力”を育ててくれるのです。
🍀まとめ
子育ては、「こうすべき」よりも「この子を信じよう」。
色がその道しるべになってくれます。
完璧でなくてもいい。
今日、目の前の子どもの色を一緒に感じてみてください。
🎨ワンポイント実践
子どもに「今の気持ちはなに色?」と聞いて見ましょう。
そして、「どうしてその色なの?」と聞いて見ましょう。
理由を答えられなくても、「そっか、わからないのね」とOKしましょう。
📕おすすめ本
自信のなかった私が色と言葉がけを通して子育てに自信をつけていったエピソードを綴っています。
・親も子も自分らしく楽に生きるための「色」と「言葉」の使い方、年齢別ポイント付き
読んでみてくださいね。
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このブログシリーズでは毎回、kashiko™のワンポイント実践をご紹介していきます。
👉 kashiko™ワンポイント実践
今日は「家族の表情の色」を観察してみましょう。子どもの笑顔、家族一人ひとりの笑顔、そして、ご自身の笑顔はどんな色に感じますか?色で表して、相手に伝えてみましょう。
このブログが、人生の小さなヒントになりますように。
『じぶん色』に輝いて、今日も明日も色どり豊かな日に🌈
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