【今回のテーマ:日本の伝統色】
〜とうきょうすくわくプログラム × kashiko®メソッド〜
今回は、日本の伝統色をテーマに活動を行いました。
色を探したり、歌舞伎の表情をまねてみたり、扇形の動きを楽しんだりと、文化に触れながら感覚を育てる時間となりました。
kashiko®メソッドでは、毎回テーマに関連する名文を取り入れています。日本語ならではのリズムや響きに触れることで、自然と「聞く」「まねる」「言ってみる」といった言葉の土台づくりにつながっていきます。特別なことをするというよりも“文化を日常の中に少し取り入れてみる”方法を実践しました。
【行った活動】
- テーマに関連する名文の朗読
- 日本の伝統色をテーマにした色探し
- 浮世絵や歌舞伎の表情の観察と模倣
- 扇形を取り入れた身体表現
【子どもの変化】
はじめは名文や国旗を見ても反応が薄かった子どもたちですが、続ける中で「これなに?」と自分から問いかける姿が増えてきました。
色探しでは、『朱色』に近い赤や橙を見つけて比べてみたり、灰茶に似た色を身近な物の中から探し出したりと、「よく見る力」が育ってきている様子が感じられます。
浮世絵の表情まねでは、目尻を上げたり、口元を変えてみたりと、顔のどこを動かせば似るのかを試す姿も見られました。また、歌舞伎の表情から『どんな気持ち?』と問いかけると『怒ってるかお、困ってるかお』と子どもたちが考え、伝えてくれました。
扇形の動きも気に入り、活動後も両手を広げてまねる姿が日常の中で見られています。

【先生方の変化】
子どもたちの変化に合わせて、先生方の関わりにも少しずつ変化が見られました。
「難しそう」と言う子には、「やってみようか」「正解はないよ」と背中を押す声かけを意識してくださいました。 一日の流れを伝えるときにも、「今日は〜をしたら〜をします」と見通しを持たせる伝え方を取り入れてくださり、日常の関わりがより丁寧になっています。
また、伝統色のテーマに合わせて室内に鳥居の壁面を制作した際には、すぐに答えを教えるのではなく、子どもからの「これなに?」という問いを待つような関わり方を工夫してくださいました。 朱色の色探しワークでは、壁面制作の鳥居を指さして「一緒!朱色あった!」と子どもたちも楽しんでいました。
“教える”だけでなく“気づきを待つ”、そんな温かい変化を少しずつ生まれています。
【保育に活かせるkashiko™の視点】
伝統色のような「少し似ている色」に触れる経験は、色彩感覚だけでなく、
- 違いに気づく力
- 見たことを言葉にする力
- 見立てを楽しむ力
といった、これからの学びの土台につながります。
今回の実践では、
「同じに見えるけど少し違うね」
「どこが違うかな?」
といった問いかけが日常の中にも広がっていきました。
特別な教材がなくても、朝の会や散歩、制作の時間など、今ある保育の場面の中に少し視点を加えることで、探究の芽を育てることができます。
【まとめ】
今回の「伝統色」をテーマにした取り組みでは、
色の違いを見つける・形を捉えるといった感覚的な体験を通して、子どもたちが身近な環境に対して興味や疑問を持つ姿が見られました。
こうした日本の伝統色に触れる取り組みは、 子どもたちの感性や言葉の土台を育むと同時に、 園が大切にしている教育方針や文化的価値観を保護者へ具体的に伝える機会ともなります。
探究の視点を日常保育に取り入れることで、 一過性の活動にとどまらない継続的な学びの環境づくりと、 園全体の保育の質向上へとつながっていくことが期待されます。
【次回テーマは白と黒】
次回は、『白と黒』に着目した探究あそびを予定しています。 日常生活の中にある色の違いや名前に触れることで、 子どもたちの観察力や言葉の理解をさらに深めていきます。 今後の活動もぜひご注目ください。
【保育園・幼稚園・こども園の園長先生へ 】
とうきょうすくわくプログラム × kashiko™メソッドは、 「色 × 知性 × 感性」をテーマにした 0歳からの探究型プログラムです。
- 乳児期から日認知能力を育てたい
- 日常保育に探究活動を取り入れたい
- 外部講師の導入を検討している
- 保育の質向上につながる実践を探している
とお考えの園さまは、 ぜひご相談ください。
📩 お問い合わせ
一般社団法人日本こども色彩協会 公式ホームページよりご連絡いただけます。
執筆者: とうきょうすくわくプログラム 乳児クラス担当
kashiko®教室 多摩国分寺クラス 切山ともみ






